軽油とは?

電気自動車やタクシーなどのLPG車、水素を用いる燃料電池車など一部の自動車を除き、一般的に使用される多くの自動車はエンジン(内燃機関)で燃料油を燃やして動力を得ています。自動車に用いられる石油系の燃料は主にガソリンと軽油の二つで、前者は小型軽量のエンジンでも高い出力が得られるため小型、普通自動車や二輪車、屋外で使用される小型発電機などに用いられる事が多く、一方後者は値段が安いため経済性が求められるトラックやバス、大型船舶や大規模な非常用発電設備など大型のディーゼルエンジンに用いられています。軽油の特徴は値段が安いこと、エンジン重量が大きくなるもののディーゼルエンジンで使用するとエンジン内部で燃料と空気の混合気の圧力(圧縮比)を高めることができるためエネルギー効率が高くなり、リッターあたりの走行距離が長くなること、大型車や大型船舶用などの低回転数で大出力が求められるエンジンに向いていること、揮発しにくいため常温常圧では引火しないため取扱いが容易でタンクローリーからの積み出し時に電動ポンプが使用できること、消防法の規定で多くの燃料を保管できるという利点があります。その一方で、排気ガスには煤や窒素酸化物、硫黄化合物などの人体に有害な物質が多く含まれるので、自動車でディーゼルエンジンを使用する場合には必ず排気ガスの浄化装置が必要になります。近年は世界的に二酸化炭素の排出量を抑えることが課題となっており、エネルギー効率が高くて二酸化炭素の排出量を減らせるディーゼルエンジンを搭載した普通自動車が欧州で普及し始めており、軽油の持つ利点が再び注目を浴びるようになっています。